2013年10月6日日曜日

あなたのお子さんは本当に引き算ができますか(2)

さて、本題の引き算に入りましょう。

引き算を教えられてある程度、できると思い込んでいる子供さんがいます。例えば、

 987-543=

というような問題であれば、上の桁から10を借りてくることもなく計算できますから、すらすらと答えを出せるお子さんは多いと思います。

ところが、次のような場合、

 62-33=

29とうまく答えを出せる子供さんの中には、上の桁から10を借りてきて、ということを、パタンとして覚えているお子さんもいらっしゃり、そのようなお子さんの場合、

 301-32=

という問題がうまく解けません。どういうことかというと、301の十の桁が0であるため、さらに百の桁から十の桁に10を借す、ということが、桁上がり桁下がりの概念がわからないためにできないということです。

このようなお子さんの場合、たとえば、100円を1円玉に崩したら何枚になりますか?というような質問で、まず、100円玉は10円玉10枚になり、10円玉1枚は1円玉10枚になる、ということはわかっても、100円が10円玉10枚で10円が1円玉10枚だから、あわせて20枚、という返事が返ってきたりもします。

さらに厄介なことに、最近はゲームをやる子供さんが多いために、

 300-19=

というような後ろに0が二つつく場合にはパターンを覚えていて、正答できたりするので問題の根は深くなります。つまり、百の桁は一つ小さくし、十の桁は9にして、1の桁は10にして引き算をする、ということを丸暗記して引き算を行っている場合がしばしばあるようです。

とりあえず、わたしは、まず引き算になれてもらうために、下の図のような問題によって、パターンを特定できないようにしたうえで、検算もやってもらうことで、桁上がり桁下がりの概念を理解してもらおうとはしています。



このような問題を多数解いてもらうことで、とりあえず引き算についてうまくできるようになったというお子様は多いです

しかしながら、引き算はうまくできるようになっても、まだ、割り算はあまりうまくできないというお子さんもいらっしゃり、対応に苦慮している状態ではあります。これについて、また何かいい結果が出たら、お知らせすることもあるかと思います。

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