2012年5月14日月曜日

ヒュームの人性論における「近接」の定義

中央公論社の世界の名著というシリーズが熊本県立図書館にあり、その27巻にはヒュームの人性論(土岐邦夫訳)が含まれているのですが、それには、例えば、用例として第一章第六節の第一段落最後の方の一文を書き出すと、「少なくとも諸性質は近接の関係と因果の関係によって密接に、分離し難く結合していると想定される」、とあり、また、その前の第五節においては、 「3 同一についで最も普遍的、包括的な関係は<空間>および<時間>の関係である。この関係は、<隔たっている>、<近接している>、<上>、<下>、<さき>、<あと>、など数限りない比較の源である」 と述べられている部分がある。この部分を代表して「近接」と言う言葉が用いられているようであるので、「近接」あるいは「隣接」という言葉は、必ずしも時間的関係のみならず空間的関係をも含んでいるものと思われる。 以上のような内容の文書を、あとでメモの第参照第五節分の「隣接」を説明したところに用いたいと思う

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