2011年5月11日水曜日

PS3のハッキング問題についての小考

ソニーの顧客情報流出問題の根は、PS3のハッキング問題に端を発していると言われている。

それについては否定できない側面があるだろうが、そもそもクラッカーという人種は、そうやって個人情報を引き出して企業を困らせたり、あるいはその情報を売買したり、そのようなことを目的としているのであって、全く関係ないとは言えないだろうけれども、動機として精神を高揚させるものの一つに過ぎないだろう、と私は推測する。もちろん、東京電力の社員寮にいたずらをするような輩と同じ動機というのも必ずしも否定はできないだろうが。しかし、実際のところは分からない。あくまで個人的な推測、というより希望に近いかもしれない。

ところで、ソニーをはじめゲーム機メーカーがゲーム機をあくまでプロプライエタリ(と言って良いかどうかむずかしいが、とにかく閉ざされた)ハードウエアシステムにしておきたいのは、ゲーム機の普及のために、ゲーム機本体は赤字でも良いから安価で提供しておき、プロプライエタリなソフトウエアで利益を上げようというビジネスモデルであるからであって、ここをオープンにすることは、非常に困難であると言わざるを得ない。

ハッカーは何を考えてPS3をハックする(した)のか。名誉のため(あくまでコミュニティーの中だけの話であろうが)と言うこともあるだろうが、大きく分けて二つの動機があると思われる。それは、一つ目にそれが、閉じたシステムであるならこじ開けたいという欲求。そこに山があるからと言った登山家と同じ動機と言っても良いかもしれない。二つ目は、PS3を自由に使いたいという願望。自分のものだから、どうして自分の好きなように使えないんだ。という不満も含まれているかもしれない。

しかし、あくまでビジネスとして行っているソニーはこのビジネスモデルを死守する必要がある。ゲームビジネスの根幹に関わる問題であるからだ。

ソニー側ができる対応として候補を挙げれば、すぐに思いつくのは残念ながら一つしかない。CELL.B.Eを載せたLINUXパソコンを販売することだ。しかし、これは売れるだろうか。その意味では可能性としてはほとんど無いと言って良いかもしれない。ソニーはできる限りオープンでありたいと願っていると思うが、私企業である以上、その活動はどうしても利益を生むものでなければならない。PS3と交換でということで安価で売るなどの可能性はあるかもしれないが、持っているゲームソフトウエアが動かないのは嫌と言われれば、それまでだろう。PS3を買えば、そのPS3と交換の形でレンタルするというのはあるかもしれない。10万円ほどで販売と、PS3を持っている人はそれと交換の形で、無償レンタル。これがソニーにできる精一杯の譲歩かもしれない。

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